シャーペンあればいいよもう
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今週の金剛番長は何故読後感が悪かったのか
注意:これは絵のない記事ですよ。

内容はタイトル通り『今週の金剛番長は何故読後感があんなに悪かったのか?』

今週の金剛番長はやっちゃいけないことをやっちゃったんじゃないか。
クソ長いので読み飛ばす方のほうが多いと思われますが、
これを読んで「なんだ金剛番長ってダメだな!」とか安直に思わないでいただきたいことを先に記しておきます。
面白い漫画だからこそこういう批判ができるんですからね。 
俺の言うことを真に受けるだけじゃダメ人間になっちゃいますよ。

さてこの記事は俺の主観的な分析と考察であり、金剛番長をサンデーで読んでない方にはちっとも理解できない記事であると思われます。
さらに言うとこの記事には多分なネタバレを含むので、閲覧される方は注意して続きを読んでください。
俺がマズいなーと思ったのは『真剣な悪矢七が一話丸々馬鹿にされただけで終わり』ってとこです。
前もって言っておくと、漫画としてはそーんなに目くじらを立てるようなことではないんですよ。
人を馬鹿にして笑いをとるなんてのはよくあることです。
簡単に笑いを取れますし、キャラクターを印象付けるのにはもってこいなんですね。
ところが今回の金剛番長、この読後感の悪さは尋常じゃない。 一体何故なのか。

問題は
馬鹿にされたのが『真剣な悪矢七』であることと、
馬鹿にした『獄牢』に明確なキャラづけがなされていないこと、
加えて何のフォロー、ツッコミもなく『馬鹿にしただけ』というオチをもってきてしまったこと

だと思っています。

一つ目、何故『悪矢七』ではダメなのか?
これは前までやっていたマシン番長のエピソードまでさかのぼればご理解いただけるかと思われます。
圧倒的な力を駆使するマシン番長の舎弟達、それに立ち向かう何の力もない悪矢七。
彼は最初、『親の権力をかさにきてやりたい放題やる卑怯な馬鹿息子』というわかりやすい悪役として登場します。
それが金剛の漢気に触れ、自分の力でスジを通せる男になろうと自らの悪行を清算しようとします。
これは今では『テンプレ』と言われても仕方ないくらいの脇役ですが、
そのエピソードは連載初期からこれまでの長きに渡って丁寧に積み上げられていったものです。

だからこそ悪矢七がマシン番長の舎弟一体を独力で倒し、金剛の不在で絶望していた全校生徒を勇気付けるシーンは
この上ない説得力と少年漫画としての熱を帯びており、その後の展開にも強い盛り上がりを継続させていったのです。
つまり、彼は『小悪党が改心し、それを認められるまでになったキャラクター』なわけですね。
その過程を丁寧に描いているため、俺のような読者には強く感情移入されています。
ではその彼を馬鹿にするとはどういうことか?
それを考える前に馬鹿にした『獄牢』というキャラについて見直してみましょう。

二つ目、何故『獄牢』が馬鹿にすると不快に感じるのか?
『獄牢』、彼は最初剛力番長『白雪宮拳』の執事として登場しました。
突然車内にチャンコを用意するだとか、気づいたら剛力番長のために生徒として転入してきてただとか、
神出鬼没でどこか飄々とした老人であることはわかるものの、それ以上の情報はありませんでした。
ところが、ここ最近になって彼は物語の根幹に関わっていそうな素振りを見せ始めます。
旧日本軍の研究についてや、23区計画について彼は何か知っている、重要な位置のキャラクターになってきます。
が、ここにおいてもやはり彼について我々読者が知っているのは彼自身を掘り下げるものではないんですね。
『獄牢』という人間に対して抱くイメージが二言三言ですんでしまう。
これは彼に対する神秘性を高めているのと同時に、『今までの話の外にいた人物』という認識を与え、
『何かそのキャラを強く印象付けるイベント』があれば彼という人格に対するイメージが簡単に固められてしまう危険性を孕んでいます。
いわゆる『今まで見ていただけのイベントしだいのキャラ』だというわけです。

ここでようやく三つ目、『馬鹿にしただけ』が持つものについて述べたいと思います。
さて、『愚直な悪矢七』と『よくわからない獄牢』というキャラクターの構造は先に述べたとおりです。
そこで今回『60撃目・暗雲たちこめる』の問題のシーンを整理してみましょう。

1.悪矢七、獄牢の実力を知り、指導を乞う。

2.獄牢、悪矢七にわけのわからない特訓をさせる。

3.悪矢七、愚直にそれをこなす

4.最後、獄牢がそれを笑い飛ばして終わり。


といった感じでしょうか。 箇条書きでもあまり気持ちのいい話ではありません。
色々原因はあるでしょうが、先ほど述べた『悪矢七のキャラクター』によるところが大きいと思われます。
彼は改心した後、愚直に金剛を目指します。 心から金剛の助けになりたいと、そう願う。
彼が悪役の頃からずっと引きずっている『本来は貧弱なキャラクター』というのが生かされて、
健気に力を求める立場にいるわけです。
この『本来は貧弱』というのは彼のエピソードを描くに当たってずっと強調されてきたことなんですね。
だからこそ改心した彼が獄牢に教えを乞うことに読者は何の疑いも持ちません。
そしてそこに繰り出される2の妙な特訓。
まー明らかにギャグめいた変なものばかりですから、
獄牢に何か意図があるか、ただからかっているだけか、という話の流れになります。
むしろ笑わせようとして描かれているものしかないですしね。
3のように悪矢七はそれら全てをこなし、んで4に繋がります。
ここに何の問題があるんでしょうか。
冷静に読むとないんです。 本来は何の問題もない。 ギャグ漫画にはよくあることですから。
最初に言った『目くじらたてるようなことではない』ってのはそういうことです。
しかし、最初に目にした人、特に今まで金剛番長を読んできた人は不快に思う場合が多いはずです。
なぜなら悪矢七は『改心した弱い悪』であり、確実に『正義の側の弱者』になってしまっているんですね。
少年漫画、こと熱血をウリにする金剛番長において『弱者』は強い正義による庇護の対象です。
それをが大々的に1話丸々使って馬鹿にするという行為は、つまるところ読者に悪とみなされるわけです。
ここでさらに獄牢の『よくわからない、話の外にいたキャラ』というのが相まって、
『獄牢は健気な弱者の努力を踏みにじるやつだ』というのが強く印象付けられてしまいます。
『健気な弱者を笑い者にして楽しむ』というのは悪役のやることなので、
このままでは『獄牢という悪役が悪矢七を笑い者にして終わった』というなんとも救われない話に落ちてしまうのです。
今まで熱血と努力と友情を軸にしてきた漫画が、よくわからん悪役にそれを大笑いで馬鹿にされて終わる。
ここに今回の話の問題点があるのです。

まとめると、今回の金剛番長は
『今まで読者に対して丁寧に積み上げてきた少年漫画としての熱を、
今まで見てただけのやつがただのピエロに仕立てて笑っただけ』

という、かなり致命的な結末だけを残してしまったんではないでしょうか。
『本来は何の問題もない』というのは漫画としてそういう構造のものは多くあるということで、
そういうのはなんらかのフォローを上手いこと入れているのです。
一番致命的なのは金剛番長という漫画でそれをやったことですかね。
当然金剛番長は連載なので、次週なんらかのフォローは入るかもしれません。
が、連載で1話こういう話を作ってしまうのはかなりの遺恨を後に残してしまう恐れがあります。
それはキャラクターに対してではありません。
悪矢七はこれからも頑張れるでしょうが、読者は『感情移入していいものか』という警戒心を抱くでしょう。
獄牢にここでついてしまった『人の努力を踏みにじるだけ』というキャラを挽回することは、まあフォローでも入ればきっとなんとかなります。
ですが、読者がこの漫画に対して持つイメージに少しの影が落ちることは否めません。
貶したフォローは貶してすぐ入れないと冗談じゃすまなくなってしまいますからね。
実際、最後にフォローがなかったことで悪矢七のこなした特訓達も薄ら寒いものになってしまっています。
少しだけでもいいから悪矢七に報いというかフォローというか、
せめて彼が馬鹿にされてたことを知って逆に笑い飛ばすくらいのことをしていれば、少しは後味がよくなったかもしれません。
もしかしたら悪矢七をかっこよくしすぎたところに対するフォローなのかもしれませんが、
ダイ大のポップが大人気の昨今にこんな話をしてしまうのはマズかったんではないでしょうか。

ここまで批判的な文章ばかりですが、金剛番長は面白い漫画です。
鈴木先生の卓越した画力で描かれる熱いストーリーは本当に素晴らしい。
先のマシン番長編のラストは王道も王道でしたが、
『一周回って新しいどころか三周はしている』のキャッチコピーに偽りはありませんでした。

第1話からもう惚れっぱなしなんですよ、俺は。
ただそんな面白い漫画にもたまにこうして不快感を持ってしまうような話が出てくるわけで、
未熟な俺としてはこれは何か勉強にならないかと思った次第です。

最後に、このような稚拙な文章にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
コメント
この記事へのコメント
獄牢がこれから悪いキャラとして描かれ、
で、最終的に今回の修行が複線になって
悪矢七に倒されてしまう、っていう展開を予想して
苛立ちを沈めた俺が来ましたよ。

でも、俺の漫画予想って当たった試しがないので今後が不安です。

そんなこんながあっても、金剛番長は面白い、これは揺るぎないっすね。
2009/01/31(土) 02:28:36 | URL | 横山おっぱい #-[ 編集]
逆に考えるんだ。
悪矢七があれで大きく成長して後で獄牢と戦って打ち負かす伏線だと考えればいいんだ。実際肉体的には鍛えられてたし
2009/01/31(土) 03:14:37 | URL | shiro #-[ 編集]
まあ、別の考え方も出来るとは思いますが。
金剛たちのやってることって、(結果、生き返ったとはいえ)殺し合い以外の何物でもないわけで。
そんな危険なゲームに参加したいので「鍛えてくれ」と頼まれたって、通常はそうやすやすとコーチを引き受けたりしませんよね。
できればお引取りいただきたいということでわけの分からない特訓をさせたというのは、良識ある達人の行為として自然といえば自然だと思います。
今後、「ボクの覚悟は半端じゃないんです! 鍛えていただけないんなら、今の実力のままでも捨石になりに行きます!!」
「そこまでの覚悟があるなら本当の特訓を始めましょう」
てなやり取りがあるんじゃないかと予想してますが、どうでしょう?



見せ方がまずかったのは確かですが、「教えてくれ」といわれて死ぬかもしれない戦いの技術をホイホイ教えるようだと、獄牢の格はもっと下がってたような気がします。
2009/01/31(土) 07:32:56 | URL | 納豆うどん #qYFJAYpY[ 編集]
担当替わったらしいね
これが凶と出てるのではないか、と俺は思ってる
2009/01/31(土) 20:56:34 | URL | #-[ 編集]
サンデー読んでないですけど、
イジッただけで終わりってのもアレですよね。
ネタ切れを疑いたくなります。

つーか、夜ご飯って貴方が作ってたんですか?
2009/02/01(日) 18:51:04 | URL | athrun #-[ 編集]
そーいうことは言わなくていいと思うよ、なるたきにーさん(´・ω・)

業界には業界にしか分からないことが色々あるんだから。
一読者として読めばいいよ


まぁ、マシン番長編で体力と時間を使いすぎて修羅場に入る気力も体力もないからとりあえず安直なネタに走っておいたって言うのが実際じゃないかと思うけど。
2009/02/02(月) 01:42:12 | URL | LOG #-[ 編集]
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